オンラインカウンセリングBAR

3年寝たきりで回復したカウンセラーと現場を良く知るカウンセラーがメンタルヘルス、心の問題をそれぞれの立場からお伝えします。

休職の決断! 2009年夏

ほとんど何もできなかった夏休み中に私は休職を決意します。もう脳がそれ以外のことを考えられなくなってしまいました。

後はタイミングです。いつ主治医に元に行き診断書を書いてもらい、いつ提出するかという問題になりました。これは「合理的に」自分のキャリアを断絶しようとする行動ですから困ったものです。

すぐさま精神科に行き診断書を書いてもらえばよいのに、行けば行くほどうつ病は進行するのに、休職計画を「楽しむ」自分がここにいました。

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診断書は非常にシンプルなものでした。これで自分の人生が決まるのです

 

休職の決断を上司に伝える

私の中で判断が定まりました。

 

  • 休職申請は九月のシルバーウィークの直前(2009年は5連休)
  • 連休から休職に入り三か月を目途に休む
  • 年内復帰を目指す

 

これで大丈夫と高をくくっていました。9月に入り主治医の下へ行き休職したい旨を話します。

「診断書は書くよ。でも休職してしまうと心の糸が解けてしまってその後復帰できないパターンが多いんだよなぁ。部署異動で頑張れないかなぁ」

 

「無理です。もう休むしかないんです、先生(早く書いて~)」


もうこうなると休むしかないわけでです。年のため部署から異動できるよう

 

うつ病で休養が必要である」

「同じ部署での勤務は不可」

 

と診断書に書いてもらい、異動を担保する。ちなみに数行の診断書で5000円もかかります。程なく「紅衛兵」理事様親衛隊長の課長に診断書を提出。総務部長、人事課長を交えて話し合いがもたれました。

 

総務部長「マツケン君、分かった。ただ、キャリアのこともある。異動は担保するから、9月いっぱい有給で休んで正式な休職措置を取らないでどうだろう。君もその方がその後のキャリアへの影響を最小限にできる」

 

私「いえいえ、医師がそういっていますから休ませてください」

 

人事課長「医師の診断書ですし、何かあっても困りますから、総務部長」

 

総務部長「この決断で君はかなりのものを失ってしまう。それでいいんだね」

 

私「結構です。よろしくお願いします」

 

総務部長「了解した。手続きは人事課長から聞いてくれ。しっかり休んで回復を期待しています」

日本の職場におい

てこの決断が将来にわたって絶対に挽回できないダメージになるのを私は知る由もありませんでした。休職を甘く考えていたのが事実です。

 

ちなみに総務部長から、パワハラ部長=理事様に伝えられると「あ、そう。まぁ休んでくれ」で終了でした。部下を自分の出世のための駒としか考えていない醜怪な男の本性がこれです。

 

休職という決断が持つ意味

一度「休職」という選択肢が脳裏に浮かんでしまうと、あらゆる思考回路が停止し、「活動停止」を体が欲するものだということを強く認識しました。

 

現在の日本の企業社会において精神疾患で休職=キャリアの終焉を意味します。とはいえ、さらに無理をすることで悪化し、傷口を広げることになるので正直なところ正解はないのでしょう。

 

休職→復職の過程で理解しましたが、私の職場では精神疾患で休職した時点で課長になる道を閉ざされます。唯一可能なのは支店の「次長」。これが半月でも精神疾患で休職した人間がなれる最高のライン管理職です。なお支部の次長の上には事務局長がいて、次長が欠けても部署の運営ができるようになっています。

 

  • 突然会社に来なくなる不良債権の処分
  • 精神疾患を経験した人間でも「ライン管理職」になれるという対外的なアピール

 

この二点を同時に可能にするのはこの方法しかないのです。精神疾患を経験した人間への懲罰的処遇は許せないが、企業を統治していくうえではリスク回避の手段としてそれしかないのかもしれません。

 

ある日突然来られなくなる人を管理職にはできないのもまた真実ですが、許せないのはそうした状況を作り出してもなお改善できない経営者です(経営者=理事様=部長は当然です!)。

 

私が実際にこうなって思ったのは、できる限り休職する前にSOSを出すことです。年度途中の異動であっても、休職しなければ致命的な結果にはならないです。その年の評価は悪いかもしれませんが、次の部署の働き如何で挽回も可能です。でも「休職」という決断をしてしまうと1発アウトになってしまいます。

 

  1. 休職になる前に異動を申し出ること
  2. 休職の決断は全てのキャリア失う
  3. 休職しないと取り返しのつかないことになる

このそれぞれのリスクは「ババ抜きのババ」です。それを引いてしまった時の会社員に誰でも起きうる状況であり、どんな人であってもあり得るということをみなさんに知っておいてもらいたいことです。

 

休職と再発を繰り返す中で

総務部長の静止を振り切り、休職という選択肢を取った私。一時的に症状は回復するように思えましたたがそれはうつ病の罠であり、結果としてさらなる悪手を選択してしまうことになります。

 

休職→復職→休職を短期間で繰り返してしまうのです。それによって職場での私のキャリア、地位は地に落ち、大降格の処分を受けることになります。安易な判断で復職することについての危険性を次回以降でお示しします。


日本の制度上「最初の一回」までは最低限の生活は保証されます。ここで完全に治さないと、私にようにどん底からさらに突き抜けて人生の坂を転がり落ちることになるので注意してください。そんな私の休職中の日々次回以降綴っていきます。

薬の副作用が重くなる・・合わせてうつ病も重くなる・・・

うつ病になる、抗うつ薬を飲むなどすると性機能障害が起きる、性欲がなくなる、射精できなくなるとよく言われています。私の場合、トレドミンワイパックス(&ドグマチール)の服用が始まりましたがどうだったのでしょう?

 

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徐々に人としての機能が失われていくのを感じていきました

射精のタイミングがおかしくなる 

相手もいないので射精ができなくて困ることもなかったのですが(笑)、しかし明らかに「おかしい」症状として障害が出てきました。


「・・・?」と思われるかもしれません。簡単に言うと自分で致しているときに、「脳がオーガズムを感じる」タイミングと「射精する」タイミングが見事にずれました。

オーガズムに達しても数秒経たないと射精しない。こんな経験はなかったので戸惑うばかりです。

明らかに抗うつ薬によって交感神経、副交感神経や射精中枢など脳が冒されてきていることの現れだったのでしょう。しかし、恥ずかしくて主治医には言えないですよね。

実は、この時はまだましで、以降性機能をはじめ数々の本来持っているはずの人間の働きが正常に作用しなくなっていくのです(後に本当に勃たなくなります)。

 

症状悪化・・・いよいよ耐えられなくなる


抗うつ薬を服用しての2009年夏は酷い状況でした。症状は一向に改善せず悪化していくばかりで、「こころの相談室」の嘱託医も、七月の面談で「今はこれで耐えるしかない。とにかく食べ物を食べるように」との指導しかしません(何とかせい!)。


業務の山は七月にあり、もうひどい状況が続くことになります。毎朝出勤しても部署までのエレベーターの中では壁に倒れ込むような状態で、自分ひとりの時には横にうなだれるしかない症状です。昼食後もベンチを探して、一人そこに横になります。もう、まともに立っていることもできなくなっていたのです。

抑うつ症状だけではなく、交感神経、中枢神経あらゆる神経が異常をきたして、まともな思考能力を奪い、疲労感が蓄積していき、いよいよ追い詰められていくのがわかりました。

 

言葉で説明してもよくわからない、という皆さんもいらっしゃるかと思うので、具体的に説明します。

朝眠いまま目覚まし時計で起こされた時の耐え難い眠気+風邪の時の悪寒、不快感+入試の合格発表前の不安感、ドキドキ感が一日ずっと続く感じです。はっきり言って、起きているだけで辛い、という状況が続きました。

 

8月に入り職場で夏休みを取得する時期になります。この職場の状況なので自由に日程を組めるはずもなく、8月下旬お盆明けに半ば強制的に取得させられました。毎年、関西方面に一人旅をするのが恒例であったので、何とか二泊三日で伊勢参りの計画を立てました。

正直、旅行先で限界を感じてしまいました。せっかく伊勢まで来たのに、外を出歩くことができずホテルでひたすら横になるのです伊勢神宮のご利益って何?外をまともに動くことができない自分・・・。朝も起きられず、ホテルから強制的にコールがかかり退出される有様でした(これは本当に情けなかったです)。

 

とにかくこの状況では何もできない。私の焦りは強くなり「休職」という決断が頭をよぎるようになります。一度休職を意識すると、休職によらない解決法を考えることを頭が放棄するようになります。それは脳の機能として正しいのだとは思いますが、不思議なものです。

「休職」=職場でのキャリアの終焉を意味するのに、もう人として働くことを脳がやめさせようとしているのですね。逆にそれができない人は自殺コースなのでしょう。今思えば、これは正しかったのです。

職場の「こころの相談室」その実態とは!?~企業のメンタルヘルスの現状?

2009年の話ですので、今はもっと改善しているかもしれません。「こころの相談室」は月末一日だけ開設し、定時後の夜に行われていました。当然、あの部署では深夜残業が続き、その時間までに終業することができないため、仕事を中断して向かいます。


時間は初回30分で次回以降は15分だったような気がします。医師は職場の産業医の友人で本職は内科(糖尿病などの生活習慣病が専門)。その医師のHPを見ると、大学時代心理学を学んでいたため、「趣味」としてメンタル系の患者も紹介があれば診るというスタンスらしいです。私は「相談室」がある会議室に向かいます

 

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「こころの相談室」は社内のとある会議室で行われていました

こころの相談室の流れを解説!

会議室内には嘱託医と看護師と思われる女性がいました。白衣などは着ておらず、すごくラフな感じです。名前は匿名でも受けられますが、性格的に嘘がつけないので本名を名乗ることにしました。

 

看護師からカードの記入を促されます。この診察記録は、産業医の下で厳重管理され、人事にも伝えることはないと説明されますが、これは明らかに嘘であり、嘱託医―産業医―人事の情報の流れは明らかです。

 

しかし、正式な精神科専門医ではなく、産業医の個人的なツテで副業みたいな感じで、まったく別の専門外来の人を呼ぶのはなんだかな~という感じでした。「やってる感」が大事なんでしょうね。

 

つまり、ここに来てしまった時点でもう社内キャリアはなくなってしまうのでした(表だっておかしな処遇はないと思いますが)。

 

嘱託医から現在の私の状況について質問があります。あと、通院歴と飲んでいる薬についてもお尋ねがありました。

ここで偽っても症状が改善するはずがないので正直に話します。私が話した内容は以下の通りです。

 

  • 職場環境が4月から変わり残業が多く生活リズムがおかしい
  • 上司のプレッシャーやパワハラが強くストレスである
  • 最初不眠に陥った
  • 飲んでいる薬はドクマチールのみ
  • 症状は改善せず悪化の一途
  • わけもなく悲しくなることがある
  • 何もする気が起きない

 

それを聞くなり嘱託医は「明らかにうつ病の症状が出てきている。主治医(精神科)は本当にその処方でいいと思っているのだろうか。今の症状を抑えるためにはドグマチールでは無理。もっと抗うつ薬を飲まないとどうしようもない。抗うつ薬だけではなく抗不安薬睡眠薬の併用も必要。薬漬け医療?とんでもない、本当に飲んでいる人はその何倍も、一日に何十錠も飲んでいるんだよ。とにかくこのままでは通院している意味がない。」


何と、どんどん薬を増やして飲んでね、というアドバイスでした。製薬メーカーの回し者ではないかと思うくらいの投薬の勧めでびっくりしました。

 

ドグマチールは精神薬の内に入らず、自分もたまに胃薬として飲んでいるよ~」そのくらいの効果なの!と強い口調で説教されます。本当にうつ症状を改善したければ、大量に抗うつ薬を飲む方法以外今の日本の精神科医療では不可能だそうです。

 

外国では保険適用で脳に磁気を流す治療も普及しているが、日本国内ではそれを行っている病院は一つ二つしかなく半年先まで予約でいっぱい。しかも、保険適用外で全部自費診療、どうだ、薬を飲むほかないだろう、ということで、薬を増やしましょうとアドバイスされます。

 

なるほど、現状を変えるためには飲む薬を増やすしかないのか(実は他に方法はあったのですが)、そう嘱託医に言われて、当時の私は次の診察で精神科に薬を増やすようにお願いすることになります。

 

主治医にお願いして薬を増やしてしまいました

翌週、精神科の診察で、主治医に「「こころの相談室」でこういうことを言われたのですが」、と正直に打ち明けます。

 

主治医は「ドクマチールでがんばれるようなら薬を増やしたくなかった。あなたが言う通りドクマチールは精神薬ではない。ここから先、抗うつ薬抗不安薬を処方すれば、副作用や依存の可能性が出てくる。ある意味、一線を越えてしまうことになるがそれでもいいのか」と念を押されます。今思えば、結構いい人だったのかもしれません。

 

主治医としても安易に薬を増やす処方はしていなかったようで、実際、患者の何割かは本当の精神疾患ではなく、ドグマチールプラシーボ効果で何とか頑張れるようです。ただ、その時の私は本当にうつ病が深刻化していたので、この治療法では無理だったのでした。

 

処方されたのは「トレドミン」(抗うつ薬)と「ワイパックス」(抗不安薬)というもので。精神薬の中でも弱いものだからここからやっていきましょうという話でした。

 

しかし、抗うつ薬抗不安薬が劇的に効きいて復活!、と期待しましたが、結果そうはならず、症状は改善しないまま苦しい状態が続くこととなります。

心の受け止める場所と時間を持つ大切さ

NPO法人ダイバーシティワールド認定心理カウンセラーの平坂雅代です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

このブログは、現在はカウンセラーとして活躍するマツケンの赤裸々な体験談と、

様々なケースに対応してきた心理カウンセラーの想いや、

生きるヒントを伝えていきます。

「自分だけが苦しいんじゃないんだ」「何だか気が楽になった」

そんな風に思ってもらえたらとても嬉しいです。

 

みなさんは、自分の心を受け止める場所や時間を意識的に持っていますか?

大人になればなるほど、目の前のことへの対処に追われ、

役割に追われ、自分が感じていることを後回しにしがちです。

それが積み重なると・・・思いもよらぬことが起き始めます。

 

後回しにされた感情は知らず知らずのうちに抑圧され、

解放される時を待っています。

待たされ続けると解放どころか・・・爆発します。

 

それが病気や事故という形となって自分に降りかかったり、

大切な家族に降りかかったりします。

 

感情を抑圧する(我慢する)ということと、

一生懸命頑張るということは、

一見似ているかもしれません。

もちろん、「頑張る」ことは必要ですが、

いろいろなケースを見ていると、頑張り屋さんほど、

一生懸命さが高じて、単なる感情の抑圧になっています。

せっかくの頑張りが、予想外の出来事の引き金になってしまうのです。

 

また、心の構造は人によって全然違います。

顔つきが違うように、心の色や形も千差万別。

同じ言葉や態度に対してでも、

全然平気な人もいれば、深く傷つく人もいます。

違いは、人の判断や批判を呼び起こすこともありますが、

違うからこそ、先ずは正直に理解する場所と時間が必要になります。

 

あなたの心はあなたのもの、あなたが一番の理解者です。

自分の心が何を言っているのか?

一日に一回でもいいので、立ち止まって聞いてみましょう。

「心を受け止める時間と場所を意識的に持つ」

このセンテンスを心に留めてみてください。

 

でも一人では難しいことも多いと思います。

自分ではよく解らない・・・そんな時、

どうぞ私たちカウンセラーの手を取ってください。

私たちはいつでも、みなさんの方へ精一杯の手を伸ばしています。

カウンセラーが鏡となって、あなたの心を映します。

ご自身の心が見えた時、感情は解放され、自然なパワーが蘇ってくるでしょう。

 

私たちカウンセラーは、あなたがご自身の足で歩きだす応援団です。

いつでもエールを送っています。

いつでも助けを求めてくださいね。

 

with LOVE,

Masayo Hirasaka

www.diversityworldrc.net

 

 

 

 

 

 

 

 

 

服薬開始、副作用は?

処方された「ドグマチール」を早速飲んでみることになりました。どんなに劇的な効果があるのでしょうか・・・。

 

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ドグマチールはマジで過食が止まらなくなります!ヤバい!


答えは劇的な効果なし!ほとんど精神的な改善効果は感じられないというのが正直なところでした。「何とか頑張れる」ということがこういうことなのかなぁと思いつつ、その日は眠ることができました。翌日以降も業務の厳しさ、パワハラは相変わらずで、ただでさえ少ない私の「SUN値」(正気度を表すパラメーター)はどんどん削られていくことになっていきます。

 

不眠はひとまず解消しましたたが、これがドグマチールのおかげなのか、症状がいったんおさまったのかはわかりません。そしてもう一つ問題点が出てきました。そう、ドグマチール本来の作用である胃薬、食欲増進効果でです。やはり食欲が出てきてしまいました。本当に食欲だけは増すんです。


当時、部署の連中と昼食に行くことは避けたかったため、近くの屋台村でお弁当、夕食は(残業がひどいため)遅くまでやっている中華で食べることが多く、どんどん太ってしまいます。


座ったときにズボンが真っ二つに破けてしまったのには驚きました(笑)。さすがにドグマチール本来の効果は出ている模様で、問題はそれがうつ状態の改善にあまりつながっていないことでした。状態は改善することなく悪化の一途をたどり、深夜近くの過食によってコンディションはさらに悪化していきます。


以前の部署の仲が良かった先輩と昼食をとっていても「明らかにおかしい。早急に人事に申し立てて異動希望出すべき」とアドバイスを受けることになります。結果的にそうするしか答えがなかったのですが、当時の私はキャリアが崩壊してしまうのを怖れ、何とか耐えられないのか辛抱すべきとの結論でした。


とはいえ、悪化し止まらないこの状況を改善する方法に悩んでいたのも確かで、職場で設けている「こころの相談室」(人事があずかり知らないところで匿名で受けられる精神科医の診察)を受けることにしました。結果的にそのこころの相談室の嘱託医の見立てがよろしくなかくさらに泥沼に嵌っていきます。精神科受診から二か月半後、六月下旬の事でした。

実際に精神科の門をくぐることになりました

こうして見えない力に引きずられるがごとく、抗うこともできず精神科に行くことを受け入れた私はその夜は一睡もできず、朝一番で三駅先の精神科を予約することになりました。

 

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カウンセリングルームはあっさりしたところでした

精神科を予約して行ってみた


電話をすると普通の女性の声で「どうしましたか?」と聞いてきます。新規患者であり、これまでに通院歴はないこと、部署の異動によって眠れなくなってしまったことなどを受付に告げると、その日の午後ならば新規患者の診察を行うとのことでした。

藁にでもすがる思いでその病院へ行くこととなります。

その病院は駅から10分ほどの住宅街にあり、四階以上がマンションになっていて一階のテナントの1つとして入っているようでした。マンションの住人は精神科が入っていて嫌がらないのだろうか?率直な感想です。

平日の午後一番ということもあり、数名が待合室にいるばかりで、見たところ普通の人たちで内科などの待合室の様子と変わりがなかったです。もっと奇声を発したり、唸り声を上げたりする人ばかりだと思いましたが、それは偏見でした(まぁ、実際にはいるにはいるのですが)。いきなり医師の診察を受けるかと思ったら別室に呼ばれ最初にカウンセリングを受けるとのことでした。

別室(カウンセリングルーム)にはカウンセラー(?)のがいて、ここに来た経緯を聞かれます。正直に答える私です。また、心理検査のようなものも合わせて行います。本格的なものではなく簡易な検査のようです(のちに大学で学んだところ「GHQ」(占領軍じゃないですよ)という検査でした)。

検査の結果はすぐには出ないようで、医師から後日報告されるとのことでしたが、実際には検査結果については後日知らされることはなかったです(なぜ?)。

合わせて「本件を親族に伝えることの同意書」への署名を求められました。なるほど、内科や外科とは違い、ここは精神科。親族にまで影響がやはりあるのだと身震いします。自分はこんなに簡単にルビコンの川を渡ってしまうのか・・・。ただ、当時の私にはそうした思考力すらなく、無意識に自分の名前署名をするばかりでした。

その後いよいよ医師に呼ばれます。この精神科、診察室が二つあり一つは院長専用、もう一つは非常勤の医師がいる場合使用されます。患者が多くて院長だけではさばききれないのです。また、思春期外来、小児外来といった特別なカウンセリングがある場合は、非常勤医師が担当するらしいです。私はどうやら院長が担当になったようでした。

診察室よりチャイムを鳴らして患者を呼ぶスタイルです。「○○さん1番診察室にお入りください」

精神科自体非常にお金をかけた作りになっていて、正直病院というよりも図書館のような感じでした。儲かっているからお金をかけられるのか、こういう構造にしないと患者が来ないのかよくわかりません。

診察室にはパソコンと専用のシステムがあり白衣を着た院長が座っていました。紳士然としていてあまり怖い印象はなかったです。診察室には聴診器や喉を診るヘラなどはなく、完全にカウンセリングルームそのものでした。この人に風邪薬の処方をお願いすればやってくれるのだろうか?(実はある程度なら可能なんです)。

診察自体は非常にスムーズに進みました。

 

実際の診察はこんな感じです

「部署の異動で眠れないということですね。分かりました。最初から精神薬を出すことはしません。とはいえ何も飲まないのではここに来た意味もないでしょうから『ドグマチール』という薬を一日三回処方します。この薬はもともと、うつ病の薬ではなく、胃潰瘍の治療をしている患者さんが食欲をなくさないようにする薬です。つまり食欲が出る→元気が出るという流れになります。これを飲んで何とか頑張れるのであれば、あえて抗うつ薬精神安定剤を出す必要はありません。これで様子を見ましょう」

 

何ともあっさりと最初の薬が処方されました。胃薬の「副作用」を利用するのであれば、それほど大変なことにはならなそうです。その油断が後々大変なことを引き起こすのですが、その時は思いもしませんでした。

会計時に驚いたのだが5000円以上請求されたことです。初診料、心理検査費用以外に「精神科特別加算」が330点(3300円)分あったと思います。これは精神科が儲かるわけです。

精神科の薬(抗うつ薬や強い睡眠薬)は通常の内科などでは処方できず、精神科認定医と呼ばれる人しか出せない(出してもいいけど責任が取れない)。また、障害者手帳障害年金などの診断書もこの肩書がある人しか書けません。

つまり

精神科認定医がいる病院=「精神科」(ここにかかると「精神科通院歴」になり保険に入れない)精神科加算がある。結果として診察代が高い。

精神科認定医がいない病院=自称「心療内科(強い薬が出せない。ただし精神科通院歴にはならない

ということになります。もし「精神科」にかかりたい方がいればその辺り、確認していただければと思う。

 

薬代は?

ドグマチール」自体の薬科代は高くなかったです。多分保険適用で数百円(二週間分)だったと思います。ちなみに私は蕁麻疹&花粉症で数年間抗アレルギー薬の「アレロック」を飲んでいましたが、前部署の職場近くの皮膚科に行けなくなって困っていたところ、精神科でも処方してくれるとのことです。

何だ、他の薬も出せるじゃないか、ということで、転院するまでこの病院でアレロックも処方してもらうこととなる。

慢性疾患で服用している薬がある方が精神科に通うことになった場合、こうやって節約することもできるので知っておいてもらいたいです。もちろん、精神科で出せる内科の薬なので限られます(頭痛薬やアレルギー薬、PL顆粒などは可能。抗生物質などは無理)


というわけで「精神薬」の服用が始まったわけです。効果のほどは如何に!?

部署異動による環境の激変、上からの圧力で眠れなくなる

2009年4月の部署異動によって、労働環境が激変。

「お前らは海兵隊だ!真っ先に乗り込んで死ね!」という頭がおかしい上司、理事の意向によって、多大なストレスにさらわれる私。

 

また、部署における人権無視のセクハラ(同性間でもセクハラは成立します)などによって一気に追い込まれていきます・・・。

 

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この猫ちゃんのように眠りたい・・でも寝れなくなります

 

ついに眠れなくなる

 

これまでもたまに眠れなくなる時は人間なのでありましたが、この日ばかりは様子が違いました。心臓がドキドキして動悸が止まらない。怖い、不安、職場への恐怖・・・、あらゆる負の感情が襲い掛かってきて、眠りに集中できない。こういう気持ちは初めてでした。

 

今思うと、うつ症状が異動10日目にして早くも発現し、それによって自律神経が乱れて、交感神経と副交感神経とのバランスがおかしくなっていることによる症状だと思うのですが(この時は交感神経過敏)、当時はそういうことを理解することもなく、ただ原因不明の不安におびえるのみでありました。

 

「明らかにおかしい。自分はとんでもない症状になってしまったのでは」

 

慌ててパソコンを立ち上げて「不安感 動悸 ドキドキ」等の用語で検索してみます(深夜3時ころ)。色々な病気の名前が出てきます。「不眠症」だけではなく「強迫性神経症」「パニック障害」「統合失調症」そして「うつ病」。このものすごく精神的な不快感を伴う不眠は明らかにこれまでのものとは異なり、重篤な症状ではないかと私の中のアラームが鳴っていたのです。

 

「ヤバい、どうしよう・・・」

 

次の瞬間には、今まで考えもしなかった診療科目を検索していました。そう精神科です。これまでならば「精神科・・・冗談じゃない」と一笑に付していたものが、この時は押しつぶされそうになる不安感によって、脳内のリミッターが完全に外されていたのでしょう。無我夢中で近くに精神科がないかどうか探していたのです。

 

「精神科通院歴があると保険に入ることができない」

「自分の縁談はおろか、家族の縁談にも差し障る」

「警察などが自分の身辺を調査する」(これはフェイクなのですが・・・

 

自分の中のこうした躊躇する「ストッパー」が働かず、一心不乱に精神科を求めるというこれまでのような判断ができない状態に陥っていました。これは病気がそうさせたのか、悪化させないために無意識のうちに脳が働いた結果なのかはわかりません。

 

結局、家から3駅先に精神科があり、それなりに設備が充実していることが分かりました。HPを見ても明るい構造になっていて「檻がある」といった旧来の精神科のイメージではありませんでした。後にあえてそうしていることが分かり、内情は非常にヤバい患者も多数いることが分かるわけなのですだが・・・。

 

ここでカウンセリングBARがあれば・・

 

この段階で、ダイバーシティワールドのカウンセリングBARに行っていれば、自分の世界線は変わっていたかもしれません。

いきなり追い込まれると、これまで考えもしなかった「精神科受診」という選択肢を簡単にとってしまうのです。

もし、精神科以前に相談できる機関があれば、一歩踏みとどまって戦略を考えられたかもしれません。

ただし、うつは本当に10日でなります。あまり時間はないかもしれず、そういう状況では、オンラインカウンセリングBARが役立つのかもしれません。

 

次回いよいよ実際に精神科に乗り込みます。精神科の実際はどうなのか、できうる限り公開します。